ハンガリー代表引退を表明したガーボル・キラーイ【写真:Getty Images】
ハンガリー代表GKガーボル・キラーイが、自身の公式サイトで代表引退を表明した。独紙『シュポルト・ビルト』、英紙『ロンドン・イブニング・スタンダード』など各国メディアが報じた。
1998年3月に行われたオーストリア代表との親善試合で代表デビューを飾ったキラーイは、その後18年以上に渡ってハンガリー代表でプレー。出場試合数はハンガリー代表で歴代最多となる107キャップを保持している。
トレーニングパンツ姿でゴールマウスを守る姿はトレードマークとなり、“トレパン守護神”として注目を集めていた。
近年のハンガリー代表は主要大会から長らく遠ざかっていたが、今年6月にフランスで開催されたEURO2016で44年ぶりとなる本大会出場を果たした。
キラーイはグループステージ初戦に40歳47日で出場し、EUROの大会最年長出場記録を樹立。相手はデビュー戦と同じくオーストリア代表だった。
ハンガリーは決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で0-4の大敗を喫してベスト16で敗退となるが、キラーイにとっては初の国際舞台で見事な記録を打ち立てた。
代表引退にあたり、キラーイは「私は全てを捧げてきたが、その間に私の体が限界に達したことを知らせてきたんだ」と理由を明かしている。
ズラタン・イブラヒモビッチやペトル・チェフ、バスティアン・シュバインシュタイガーなど数々の名手がEUROを最後に代表でのキャリアを終えているが、ハンガリーの名物GKも彼らのあとに続くことになった。
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