バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
伝説の名将であるアリゴ・サッキ氏にとって、アルゼンチン最高の選手はバルセロナのFWリオネル・メッシではないようだ。31日、アルゼンチン紙『ラ・ナシオン』が報じている。
サッキ氏はゾーン・プレスの生みの親として、1980年代後期~1990年代中期にかけて、ミラン、イタリア代表を率いで欧州を席巻した。現代サッカーの基盤を作った名将として語り継がれている。
しかしながら、サッキ氏にとってはメッシはアルゼンチン史上最高の選手というわけではないようだ。同氏は「ディエゴ・マラドーナとアルフレッド・ディ・ステファノの方が偉大だね」と自らの見解を述べた。
「彼らはメッシとは違うタイプかもしれない。しかし、メッシより偉大なのは間違いない。マラドーナにはさらに才能があり、ディ・ステファノはグラウンドの全てを支配した」
サッキ氏はミラン監督時代に対戦相手として手を焼いたマラドーナを「メッシは現時点で世界最高の選手だが、ディエゴのような強烈な性格が足らない。彼はどこでもプレーできた」と絶賛した。
「イタリアでは美しいサッカーなど行わない。現代では少しマシかもしれないけどね。それでも、とても難しいサッカーをする。しかしそれでもディエゴ(・マラドーナ)はイタリアで、さらにスペインでも違いを生み出した。誰もマラドーナを止めることなどできなかったよ」
先日にはアルゼンチン代表引退を宣言したメッシ。主将としての責任が同選手を苦しめ続けたとみられているが、やはりメッシには強烈なキャプテンシーを持つことは難しいのだろうか。
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