またしても問題を起こしたピケ【写真:Getty Images】
“お騒がせ男”ことバルセロナのスペイン代表DFジェラール・ピケが行った問題行為がスペイン中で物議を醸しだしているようだ。21日付のスペイン紙『マルカ』が報じている。
現地時間同日に行われたEURO2016で、スペインはクロアチアに敗れた。その結果スペインはグループDを2位で突破する破目となったが、問題はピケが国家斉唱中に中指を立てていたことのようである。
ピケは、国家斉唱中にGKダビド・デ・ヘアと肩を組んでいた。偶然だったとも考えられるが、まさに丁度テレビカメラに映った時にその行為がしっかりと映ってしまっている。
ピケがバルセロナ出身の生粋のカタルーニャ人であることから、直ぐにSNS上で論争が起きてしまった。カタルーニャ側はその行為が対戦相手に向けてした行為だと支持するも、スペイン側は初戦のチェコ戦で決勝ゴールを決めたその主役に非難を浴びせている。『マルカ』紙は、その行為をすぐに「嘆かわしく信じられない行為」だとし、明確な立場をとっている。
これを受けて、ピケは「スペイン国歌が流れている時に指を鳴らしていたんだ。何もない所から論争を起こそうとするのは止めよう。そして、全員で一丸となってEUROで優勝するよう試みよう」と公式ツイッターでそのことを弁明した。
思いがけない行為で論争を引き起こし、そしてそれが敗北と重なってさらに火種を大きくさせてしまったピケ。しかし、たとえ意図的な行為ではなかったにせよ、国民を代表するからにはもう少し配慮ある行動をとるべきだったのは間違いない。
【了】