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チェコ、2点差追いつき執念のドロー。ロシツキ負傷も決勝Tに望みつなぐ

text by 編集部 photo by Getty Images

チェコ
チェコは執念のドローで望みをつないだ【写真:Getty Images】

【チェコ 2-2 クロアチア EURO2016】

 EURO2016のグループステージ第2戦が現地時間17日に行われ、チェコとクロアチアが激突した。

 第1戦でトルコに勝利していたクロアチアは、この試合に勝利すればグループステージ突破が決まる。一方のチェコは負ければ自力での決勝トーナメント進出はなくなってしまう。

 そんな状況にありながら、第1戦でスペイン相手に奮闘したチェコ守備陣は前半のうちに得点を許してしまった。37分、バデリからのパスを受けたペリシッチが左足でゴールネットを揺らし、クロアチアが先制した。

 後半もクロアチアのペースで試合が続く。59分、ブロゾビッチのお膳立てを受けたラキティッチがGKチェフをあざ笑うかのようなチップキックを流し込んで追加点。リードは2点に広がる。

 だがチェコも諦めない。76分、ロシツキーがアウトサイドキックで上げたクロスに途中出場の長身FWシュコダが打点の高いヘディングで合わせて1点を返す。そして残り5分を切るとプラシルに代えてネチドを投入し、前線に190cmクラスを2人並べるパワープレーに出る。

 この交代の直後、信じられない事態が起こる。86分過ぎ、勝っているにもかかわらずクロアチアのサポーターがピッチに発煙筒を投げ込んで試合は一時中断。約4分間で再開されたが、スタジアム内は騒然とした。

 そして後半アディショナルタイム、まさかの事態がクロアチアを襲う。ペナルティエリア内の競り合いでヴィダがハンドを犯し、チェコにPKの判定。これをネチドが豪快に沈めてチェコが土壇場で同点に追いついた。しかし、主将ロシツキが右ハムストリングを痛めてしまった。接触プレーでなくドリブル中の負傷で、次戦の出場が難しくなってしまった。

 ゴールで勢いを増したチェコだったが、これ以上スコア動かず2-2のドローでグループ最終戦に決勝トーナメントへの望みをつないだ。一方のクロアチアは終盤まで握っていた主導権をサポーターの無意味な行動で手放してしまい、失意の引き分けとなった。

【得点者】
37分 0-1 ペリシッチ(クロアチア)
59分 0-2 ラキティッチ(クロアチア)
76分 1-2 シュコダ(チェコ)
90+3分 2-2 ネチド(チェコ)

【了】

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