ブルガリアは苦手な相手。攻め切っても勝てなかった過去
2015年3月のチュニジア戦(大分)からチーム強化をスタートさせたヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表にとって、6月3日のキリンカップ初戦・ブルガリア戦(豊田)は初めての欧州勢とのゲームとなる。
キャプテン・長谷部誠(フランクフルト)が「今回の2試合はW杯のグループリーグで戦うようなレベル。ブルガリアも非常にオーガナイズされたいいチーム」と言うように、2018年ロシアW杯アジア2次予選で対峙してきた相手とは別次元のゲームになるのは間違いない。
3年前に同じ豊田スタジアムでブルガリアと対戦した際も、ボール支配率は57.5%対42.5%、シュート数も15本対6本を数字的には日本が上回ったものの、リスタート2本からの失点に屈した。
「守備はかなりブロックを作ってくる。ポルトガル代表がチームメートに2人いて(ジョゼ・フォンテとセドリック・ソアレス)が3月に対戦した時にはかなり守備を固めてカウンターを狙ってきて、彼らもそれでやられている」と吉田麻也(サウサンプトン)も語っていた通り、彼らの堅守は日本にとって非常に大きなハードルだ。
「思い返してもギリシャとかベラルーシとかセルビアとかそういう相手に負けてきている。なかなか攻め切っても勝てない。そういう意味では自分たちにとってはやり甲斐のある相手。ここはどうしても勝ちたい」と最前線に陣取るであろうFW岡崎慎司(レスター)も語気を強めた。それをいかに崩すのか。本田圭佑(ミラン)不在の中、やはり背番号9が担う役割が非常に大きい。
岡崎がイメージしているのが今季イングランド・プレミアリーグでコンビを組んだ絶対的点取り屋、ジェイミー・ヴァーディだ。