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U-23日本、トゥーロン初戦はパラグアイに敗戦。18歳の直接FKに屈する

text by 編集部 photo by Getty Images

日本
U-23日本代表【写真:Getty Images】

【日本 1-2 パラグアイ トゥーロン国際大会グループステージ第1戦】

 リオデジャネイロ五輪でメダル獲得を目指すU-23日本代表は21日、トゥーロン国際大会の初戦でU-21パラグアイ代表と対戦した。

 手倉森監督は渡仏直前のガーナ戦に出場したメンバーをベースにスタメンの11人を選んだ。新顔として右サイドバックにファン・ウェルメスケルケン、ボランチに喜田が起用されている。一方のパラグアイは日本と違いすでに1試合を消化しており、ギニアに3-1で勝利している。

 開始2分、日本は積極的に前へ出てクロスのこぼれ球をサイドバックのファン・ウェルメスケルケンがシュート。力強い右足の振りから放たれたボールはGKを強襲したが、さらに詰めた矢島のフィニッシュも枠外に。

 好スタートを切った日本だったが、18分に不用意なミスから失点していしまう。序盤にいいシュートを放ったファン・ウェルメスケルケンが後方のCBへパスを出すと、そのボールは味方に届かず相手選手にカットされてしまう。そしてカウンターから右サイドを崩され、ペナルティエリア内でフリーになっていたバイェズに先制点を決められてしまった。

 パラグアイはしっかりと引いて守り、日本のミスを突いて少人数のカウンターでゴールに迫る。同点を目指す日本は27分に野津田が強烈なミドルシュートを放つが、クロスバー直撃でゴールネットをゆらすことはできなかった。

 するとその直後、日本にアクシデントが起こる。空中で相手と競った岩波が左ひざを痛めてプレー続行不可能に。三浦との交代を余儀なくされた。U-23日本代表ではJリーグの試合で奈良が骨折で離脱しており、再びセンターバックを失ってしまった。

 1点ビハインドの日本は後半開始から失点に絡んだファン・ウェルメスケルケンを下げて三丸を投入。さらに52分には富樫に替えてオナイウを送り出す。

 後半は何度か惜しいシュートを放って得点の匂いを漂わせていた日本。ついに堅かったゴールをこじ開ける。61分、原川が狭いスペースに鋭い縦パスを打ち込み、それをペナルティエリア内で受けた浅野が冷静にシュートを流し込んだ。

 パラグアイも前半途中からフォーメーションや選手を変えながら様々な形を試しており、なかなか打開策を見つけられない。そこで一気に逆転した日本は原川を下げて前田を起用し、攻撃に個の打開力を加える。

 しかし、個の力はパラグアイも持っていた。70分、ペナルティエリア手前でFKを獲得すると18歳のディアスが見事な弾道のボールをゴールネットに突き刺し勝ち越しゴールを奪った。

 この後再び同点を目指した日本だったが、守備を固めるパラグアイの前に追加点を奪えず。トゥーロン国際大会の大事な初戦に敗れた。パラグアイはこれで2連勝。次が2戦目の日本は中2日でポルトガルと対戦する。

【得点者】
18分 0-1 バイェズ(パラグアイ)
61分 1-1 浅野拓磨(日本)
70分 1-2 ディアス(パラグアイ)

【了】

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