1.「決定的な得点機会の阻止」はレッドカードが出なくなるケースも
ペナルティーエリア内において、「決定的な得点の機会の阻止」をした競技者は、今回の改正以前では「退場」であった。つまり、相手チームにPKが与えられ、反則をした競技者は退場となり、かつ次試合出場停止が課せられた(一般的に「三重罰」と称される)。
だが新ルールにおいては、ペナルティーエリア内において、「決定的な得点の機会の阻止」をした競技者は、ボールにプレーしようとしていた、または、ボールへ向う相手競技者にチャレンジした場合は「警告」となる(退場とはならない)。一方、ペナルティーエリア内であっても、以下のケースはフェアプレー遵守のため、「退場」となる(「三重罰」が課せられる)。
a.
ホールディング
(押さえる)、プッシング
(押す)、プリング(引っ張る)する行為
b.
ボールにプレーしようとしていない、またはボールにプレーする可能性がない状況での反則
c.
フィールド上で起こった場所にかかわらず、退場となる反則(例えば、著しく不正なプレー、乱暴な行為、等)
※競技者が意図的にボールを手または腕で扱い、「相手チームの得点」または「決定的な得点の機会」を阻止した場合(但し、自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが行ったものには適用しない)は、反則を犯した場所、すなわちペナルティーエリア内外にかかわらず「退場」となる。
ボールへのチャレンジがキーポイントになっており、ボールへのプレー可能性がない場合は従来どおり「三重罰」が適用されることになる。また、このルールは2年間の試行のうえ、再検証されることになっている。