ユベントスのアルバロ・モラタ【写真:Getty Images】
レアル・マドリーに復帰か、ユベントス残留か、それとも他チームへの移籍か。この夏の移籍を巡り、ユベントスのFWアルバロ・モラタの周辺が騒がしい。11日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
現在のところ有力視されているのは、古巣マドリーへの復帰である。マドリー側も買い戻しオプションを行使することを既に公にしていることもあり、すんなりと話がまとまりそうに見えるが、事情はそう簡単ではないようだ。
というのも、モラタ側は彼がレギュラーとしてプレーできるかというのが復帰の大前提であり、関係者は「もしレギュラーでないのなら、アルバロのマドリー復帰は難しい」と言っているのだ。従って、ジネディーヌ・ジダン監督がモラタをどのように使うのか、ライバルとなる、カリム・ベンゼマ、ヘセ・ロドリゲスの去就を確認する必要があるようだ。
また、ユベントス残留については、マドリーが、このイタリア王者が4000万ユーロ(約50億円)を超えるという移籍金を払えるとは思っていないようだ。そこで浮上する第二候補が、イングランド行きという線だ。中でも、チェルシーは新監督のアントニオ・コンテがモラタに興味を持っているというが、こちらもFWジエゴ・コスタの去就待ちということになるようだ。
23歳のモラタは今季セリエAでは33試合に出場しているが、スタメンは16試合、フル出場となるとわずか3試合である。その才能に見合った出場機会でないのは明らかだ。しかし、いずれにせよ、移籍の条件がレギュラー確約となると、この移籍問題は早期決着とはいかないであろう。様々なチームの思惑も絡む中、果たしてモラタの選択はどのようなものとなるのだろうか。
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