ハンブルガーSVに所属する酒井高徳(左)【写真:Getty Images】
現地時間17日にブンデスリーガ第30節が行われ、ハンブルガーSVはドルトムントと対戦。アドリアン・ラモスなどにゴールを決められ、0-3の敗戦を喫している。
この試合で日本代表DF酒井高徳は先発出場を果たし90分間戦った。その感想について問われると「正直、前半は悪くない印象はあったし、意外と自分たちでボールを落ち着いて持てたところもあったし、チャンスもありました。そうですね…最後のクオリティの差ですかね」と語り、決め切る力の差が勝敗につながったことを明かしている。
また、自身の守備に関しては「スカウティングでドルトムントから見た相手のSBが…いわゆる僕ですね。僕がサイドハーフにアタックしに行った時に、僕の裏に一人絶対に走りこむという形をやってたんでね、真司くんとかもずっとそこを狙っていました。そこをボランチと僕とでケアしながら守備できたというのもありましたし、その辺はしっかり守れていたかな」とコメントし、攻撃参加しつつも守備のケアを意識していたと述べている。
一方で、熊本地震でついては「こういう状態というのは日本人としてすごく心が痛いし、自分も少し前のことですけど中越地震があって。当時の僕は中学生で、サッカーをやっていたときにグラウンドがいきなり揺れました。
近くの家が火事になったり、帰りの高速道路が地割れがすごくて帰れないとか、踏切の遮断機が下がったままになって帰れないとか…すごく怖い思いをしていたのを覚えています。今日は真司くんに軍配があがりましたけど、日本人としてこっちで頑張っている姿で少しでも勇気を与えられればと思います」とし、自分が活躍することで被災者の人を勇気づけたいとした。
(取材:本田千尋)
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