芸術的なループシュートで先制点を決めた香川真司【写真:Getty Images】
【シャルケ 2-2 ドルトムント ブンデスリーガ第29節】
現地時間10日、ブンデスリーガ第29節でシャルケとドルトムントによる“レヴィア・ダービー”が行われた。
ヨーロッパリーグ(EL)リバプール戦では出場のなかった香川真司は先発に名を連ね、シャルケの内田篤人は長期離脱中のため欠場となった。
ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督はこれまでの布陣から3-4-2-1に変更。香川は2シャドウの一角として1トップのアドリアン・ラモスの背後に入った。
ドルトムントは21分にマティアス・ギンターが、23分にはクリスティアン・プリシッチがチャンスを迎えるが得点にはならず。一方のシャルケは33分に20歳のレロイ・サネが強烈なシュートでロマン・ビュルキを襲う。40分にも左サイドのジュニオール・カイサラが強烈なシュートを放つがこれは枠を外れる。
両者ともに前半は得点を奪えず、白熱のダービーはスコアレスで後半へと折り返す。
前半は拮抗した展開だったが、ドルトムントに先制点をもたらしたのは香川真司だった。ライトナーがヒールでつなぐと香川が見事なループシュートを決めた。
香川はドルトムントホームでのシャルケ戦でも得点を決めており、ダービーではこれが通算4得点目。香川にとってキャリアで2番目に多く得点を取っているチームのひとつとなる。最多はJ2の水戸ホーリーホックの7点、次いでブレーメン、愛媛FCなどが4点と続いている。
香川のゴールはドルトムントにとってこれが今季公式戦119得点目。これは、ブンデスリーガ創立後クラブ新記録となる。
しかし、シャルケは直後に同点に追い付く。カイサラのクロスはビュルキが一度は弾くも、こぼれ球をサネが豪快に押し込んで1-1とした。
だが、ドルトムントは再び勝ち越す。セットプレーからギンターがヘディングで決めて2-1とする。
因縁の相手に負けられないシャルケは、クラース・ヤン・フンテラールがソクラティス・パパスタソプーロスにエリア内で倒されてPKを獲得。これをフンテラール自ら沈めてまたも同点に追い付く。
82分、DFラインからのロングボールに抜け出したピエール=エメリック・オーバメヤンが狙うが相手GKがセーブ。シャルケは後半アディショナルにマックス・マイヤーがボレーシュートを狙うが、わずかに枠を超えてしまう。
白熱のレヴィア・ダービーは両者譲らずドローに終わった。ドルトムントの連勝は3でストップしたが、リーグ戦12試合無敗をキープ。前節インゴルシュタット戦を0-3で完敗したシャルケは2連敗回避となった。
次節、ドルトムントはホームでハンブルガーSVと、シャルケはアウェイでバイエルンと対戦する。
【得点者】
49分 0-1 香川(ドルトムント)
51分 1-1 サネ(シャルケ)
56分 1-2 ギンター(ドルトムント)
66分 2-2 フンテラール(シャルケ)
【了】