得点源を欠きそうなブレーメン
今季では最後の代表ウィークが明けて、ブンデスリーガも残すところ7試合となった。2016年4月2日のブンデスリーガ第28節、ボルシア・ドルトムントはホームにブレーメンを迎える。
3位のヘルタ・ベルリンとの勝ち点差を16とし、2位の座を揺るぎないものとしているドルトムントに対して、14位のブレーメンは残留争いの真っ只中にある。降格圏の17位フランクフルトとの勝ち点差は、たったの1だ。
それでも17位で折り返した前半戦の終了時に比べて、ブレーメンは少しずつ調子を上げてきた。昨秋に契約を結んだ成果分析担当のアクセル・デルフース氏によって、チーム全体のコンディションは上向いている。
例えば3月31日付の『キッカー』誌のデータによれば、チーム1試合あたりの平均走行距離は、前半戦の113.11キロから後半戦では114.36キロと、わずかではあるが数字を伸ばしてきている。また、FWのペルー代表クラウディオ・ピサーロは、前半戦は17試合で2だったゴール数を、後半戦は10試合で10得点と飛躍的に伸ばした。
しかし得点源のピサーロは、3月30日の南米予選ウルグアイ戦で背中を痛めて、ドルトムント戦の出場は疑わしい状況だ。また今冬にチェルシーからレンタル加入してフル出場を続けてきたCBのセネガル代表パピー・ジロボジは、前節マインツ戦でのデ・ブラシスに対する侮辱行為によって、3試合の出場停止処分となった。
このように攻守において少し不安定な状態であること、また素直に順位差を考えれば、ドルトムントにとってブレーメンは、さほど難しい相手ではないと言えそうだ。