プレミアリーグで快進撃を続けるレスターの面々が続々と各国代表チームから招集を受けている。

　17日に発表された日本代表メンバーには先日オーバーヘッドで鮮やかなゴールを決めた岡崎慎司の名前があった。日本のエースストライカーは24日のアフガニスタン戦と29日のシリア戦でイングランドでの成長を証明する。

　同日に発表されたイングランド代表メンバーにはプレミアリーグ得点ランキング首位タイのジェイミー・ヴァーディーに加え、ダニー・ドリンクウォーターの名前が記されていた。マンチェスター・ユナイテッド時代から将来を嘱望され、世代別代表経験のあった同選手は26歳でついにA代表から初招集を受けている。

　一方、ヴァーディーやドリンクウォーターらとともに代表入りが期待されたマーク・オルブライトンは招集されなかった。イングランド代表は26日にドイツと、29日にオランダと親善試合を予定している。

　またA代表のドイツ戦と同日にU-21欧州選手権予選のスイス戦に臨むU-21イングランド代表には、レスターからベン・チルウェルとデマレイ・グレイの2人が招集された。両選手ともすでにトップチームデビューを果たしている逸材だ。

　ディディエ・デシャン監督率いるフランス代表は、エンゴロ・カンテを初めて招集メンバーに含めた。今季カーンからレスターへ移籍し、瞬く間にプレミアリーグの主役へと駆け上がったセントラルMFはEURO本大会でのメンバー入りを懸けて25日のオランダ戦と29日のロシア戦に挑む。

　レスターのクラウディオ・ラニエリ監督は週末のクリスタル・パレス戦を前にした記者会見で「ダニーはよく働き、高いクオリティを示し、ゴールも決めているのだから代表招集に値する。彼はいつもチームメイトのために尽くし、ゲームを支配できる性格でもある。カンテともいい関係を築いているね」とドリンクウォーターのイングランド代表初招集を祝い、その貢献を称賛した。

　さらにカンテについて「彼はプレミアリーグのテンポにすぐ馴染んだ。強い選手だ」と能力の高さを称え、「いままで代表に呼ばれていなかった選手が招集されるようになったら、次のステップだ」と述べて調整が困難になる今こそが踏ん張り時であると強調した。

　シーズン終盤にかけて選手たちが正当な評価を受け始めたが、同時にチーム作りの邪魔をする可能性もある。レスターは強豪チームならではの“代表招集”に耐え、プレミアリーグの厳しい戦いを勝ち抜くことができるだろうか。

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