ローテーションに選手の慢心も?
不覚を取った。2016年3月3日付の『キッカー』誌は、一面の見出しを「バイエルンはヘマをする、卓越したBVB」「リーガの頂上を前にした新たな緊張状態」とした。
2日に行われたブンデスリーガ第24節で、バイエルン・ミュンヘンがマインツに1-2で敗れたのだ。11連勝していた今季のホームで、初の黒星だった。
『キッカー』誌が「すでにドルトムントとの試合を見据えてペップ・グアルディオラはローテーションを行う」と記したように、まずは主将のラームとシャビ・アロンソがベンチ外となった。そしてミュラー、コスタ、キミッヒはベンチスタートである。2-0で勝利した前節のボルフスブルク戦の先発から、5人が入れ替わった。
同日の他会場で、トゥヘルがダルムシュタットに対してそうしたように、ペップも積極的にローテーションを組んだ。5日の土曜日には、アウェイで2位のドルトムントとの試合が控えている。
しかしダルムシュタット戦を2-0で終えて、ドルトムントがローテーションに成功したのとは対照的に、マインツを迎えた「バイエルンはヘマをする」。
代表取締役社長のカール=ハインツ・ルンメニゲが「もしかしたら、すでに土曜日のことを考えていたり、今日が簡単な試合だと思っていた選手が何人かいたかもしれない」と感じたように、バイエルンには、どこか弛緩したところがあった。
26分の失点は、例えば中盤でボールを奪われてのカウンターから、といったものではなかった。GKのカリウスから繋がれて、クレメンスを目掛けたロングボールから速攻を受けた格好だった。クレメンスがフリックしたボールを、右サイドを上がったドナーティがエリア内に入って折り返す。ファーに走り込んだハイロがゴールを決めたが、全くのフリーだった。