優勝を争うであろう6チーム
昨季リーグ制覇を果たしたサンフレッチェ広島を筆頭に、チャンピオンシップに進出したガンバ大阪や浦和レッズが優勝候補に挙げられる。ドウグラスが抜けた広島はピーター・ウタカを、G大阪はアデミウソンを獲得するなど強化に余念がない。
浦和もU-23日本代表キャプテンの遠藤航を補強。攻守両面でハイレベルなプレーを見せるホープが悲願のリーグ優勝へのラストピースとなるか注目される。また、柏木陽介が今季から10番に変更となり、より大きな責任を背負うことになった。
この3強の牙城を崩す一番手は、鹿島アントラーズ。永木亮太と三竿健斗が加入し、海外移籍の噂があった柴崎岳も残留した。闘将・小笠原満男もいまだ健在と、ボランチの層の厚さはリーグ屈指だろう。さらに城福浩監督が再就任したFC東京、4年連続得点王がかかる大久保嘉人擁する川崎フロンターレも優勝争いに絡んできそうだ。
広島、G大阪、浦和、川崎Fは同じ監督で複数年戦っており、スタイルの浸透度でリードしている。一方で、鹿島は伝統がしっかり受け継がれており、昨季途中から指揮を執る石井正忠監督はクラブのOB。ナビスコカップ優勝後に小笠原が「勝って石井さんに男泣きさせたかったが、さすがに優勝慣れしている」と笑ったように、誰よりも勝ち方を知っている人物でもある。
FC東京はマッシモ・フィッカデンティ前監督が植えつけた守備力がある。そして、攻撃のイメージが強い城福監督も以前よりリアリストな指導者に変貌を遂げ、勝ち点を掴むための引き出しは確実に増えている。
今季も優勝争いは混戦が予想されるが、頂点のみを目指して戦う資格があるのは、現時点でこの6チームだろう。