6試合連続ベンチスタートも腐らずひたむきに努力
オランダ2部のドルトレヒトで奮闘するファン・ウェルメスケルケン・際は、気温1℃の寒空の下で黙々とウォーミングアップを続けていた。12日のフォルトゥナ・シッタード戦はベンチスタートだった。ウィンターブレイクが明けてから6試合連続で先発を外れている。
それでもひたむきに努力を続ける際に監督から声がかかる。序盤はシッタードを押し込み開始10分で先制したドルトレヒトだったが、31分にヨルディ・フルーヘルスが一発レッドで退場を宣告される。さらにPKで同点にされると、数的不利の影響もあり劣勢に立たされていた。そんな状況で58分から途中出場した際は、本職でない中盤の攻撃的なポジションに入って相手の屈強なDFとぶつかり合った。
結局ドルトレヒトは悪い流れを断ち切れず、後半アディショナルタイムにセットプレーからのカウンターでゴールを奪われるなど3失点で敗れた。しかしハリー・ファン・デン・ハム監督が切った交代カードは際の1枚のみ。そこからも指揮官の信頼がうかがえる。
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