「レスターのこれまでの成果は称賛されるべき」
――サッカーファンの間ではSNS上で「レスターは優勝候補として考えられるか?」という話で議論が起こっている。現在首位に立ち、堂々としたプレーを披露しているが、これまで優勝について真剣に考えられていなかった。“舐められている”とさえ思える意見もあった。それはなぜ?
「その理由はやはり、10試合で調子が良くても、いつの間にか消えてしまったり、負けてチームスピリッツが失われるクラブがこれまで多かったから。でも、レスターは今年本当に頑張っている。僕は優勝すると思っていないが、今までの成果は称賛されるべきで、チャンピオンズリーグ(CL)まで行けたらクラブにとって本当に大きい」
――最近の10~15年のプレミアリーグは「ビッグクラブ主義」というパターンが続いている。優勝するのは特定のクラブばかり。アンダードッグが舐められる理由はそこにある?
「いや、それは違う。レスターは若くて、エネルギッシュで鋭いカウンターアタックができる。全員で守って、チャンスがあれば攻めるが、それを90分間継続できる。相手より良いサッカーをしているから勝ってる訳はない。
チャンスを良く活かすがポセッションは……。そういうスタイルはプレミアリーグで効果的だ。ペース、強さ、パワー。上手く使っている。でも、繰り返すが優勝はしないと思う。シティかアーセナルになるだろう。レスターは結局、プレッシャーに負けるはず」
――ラニエリ監督の就任で「イタリアン・メンタリティ」が武器になったとは考えられる?
「彼は攻撃に対してあまり変更していないが、守備は規律が出てきた。失点するが、4~5点じゃなくて1~2点。そして逆に2~3点を決める。ラニエリ監督は良い選手ともサインしたが、やはり守備の規律が大事だ」