香川真司【写真:Getty Images】
ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は8日、DFBポカール準々決勝シュトゥットガルト戦の前日記者会見に臨んだ。
週末のリーグ戦から中2日の強行日程となっているが、「緊張感があり、まだローテーションする必要はない。シュトゥットガルトに対し、戦術的に最も適したチームを送り出すつもりだた」と述べて一切力を抜かずに挑むことを宣言した。土曜日の試合ではかなり多くの量を走り全力を注いだが、その疲れは問題ないようだ。
トゥヘル監督は前節ヘルタ・ベルリン戦で今季初のリーグ戦ベンチ外となった香川真司にも言及し、「ベルリンは呼ばなかったことに関してシンジと話をした。こういった決断も試合の一部」と双方理解の上で決まったことであると強調している。
そして「土曜日はシンジがフルにポテンシャルを発揮しても、満足に自由なプレーができないと感じていた」と、メンバーから外した理由が戦術的なものであると説明した。
決して懲罰ではなく、やむをえない選択だったことを繰り返し述べたトゥヘル監督だが、火曜日のシュトゥットガルト戦に香川が出場するかについて明言を避けた。「ヌリ・シャヒンとスベン・ベンダーが戻ってくるだろう。16人だけしか選べないのは難しいね」と負傷者の復帰もいい意味で悩みのタネになっているようだ。
チーム内の競争が激化し、出遅れていた選手たちも居場所を取り戻そうと必死に食らいついてくる。香川はここで踏ん張り、一皮むけて再び監督の信頼をつかみたいところだ。
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