イラク代表の選手たち【写真:Getty Images】
【イラク 2-1 カタール AFC U-23選手権3位決定戦】
リオデジャネイロ五輪出場のラスト一枠を争うAFC U-23選手権の3位決定戦が現地時間29日に行われ、イラクとカタールが対戦した。
ホームの声援を背にプレーするカタールは27分、アフメド・アラーのゴールで先制する。しかし、監督が退席処分を受けて危機的状況にあったイラクが後半終了間際の86分に、簡単な放り込みからモハンマド・アブドゥルラヒームがゴールを奪ってなんとか同点に追いついた。
延長戦に突入すると、後半に再びイランがワンチャンスを生かす。109分、カタールのクリアが甘くなったこぼれ球に反応するとアバウトなボールをペナルティエリア内へ送る。それをアイメン・フセインが頭でゴールにねじ込みついに逆転に成功した。
窮地に追い込まれたカタールは最後まで同点を目指して猛攻を仕掛けるも、執念を見せるイラクの前にゴールを挙げられず。2-1で激戦を制したイラクがアテネ大会以来3大会ぶり5回目のオリンピック出場を決めた。
厳しい戦いを制したイラクの選手たちは試合終了とともにピッチへ倒れこみ動けなくなるほどの強い気持ちを見せた。不安定な国内情勢の中、国民に勇気を与える一戦を終えたチームの選手やスタッフたちは、オリンピック出場に喜び涙を流した。
これでアジアからリオデジャネイロ五輪に出場する3ヶ国が出揃った。日本と韓国、そしてイラクがブラジルの地で世界の強豪に挑む。
【得点者】
27分 0-1 アラー(カタール)
86分 1-1 アブドゥルラヒーム(イラク)
109分 2-1 フセイン(イラク)
【了】