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バルサ、スアレスのハットトリックでアジア王者撃破! MとNを欠いてもSがいる

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

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ハットトリックを達成したスアレス【写真:ダン・オロウィッツ】

【バルセロナ 3-0 広州恒大 クラブW杯準決勝】

 FIFAクラブW杯準決勝が17日に行われ、欧州王者バルセロナとアジア王者の広州恒大が対戦。63870人がスタジアムに駆けつける中、バルサが3-0と貫録勝ちを収めた。

 今大会最注目のバルセロナはこの日が同大会の初戦。一方、広州恒大は準々決勝でクラブ・アメリカを2-1で下して世界最強クラブと対戦する権利を得た。

 バルサは南米トリオ“MSN”のうちスアレスがスタメン出場。メッシは尿管結石、ネイマールも万全の状態ではなく欠場となった。

 広州恒大はロビーニョはベンチスタートも、パウリーニョ、エウケソンがスタメンに名を連ねた。立ち上がりはバルサかゆっくりとボールを回しながら攻め手を窺い、広州恒大はラインを低めに設定しブロックを作って守る展開となった。

 バルサは10分、ワンツーからイニエスタが左足で狙うもシュートはクロスバーを越えた。広州恒大は12分中盤でボールを奪うと、裏へ抜け出したグラールにパスが渡るもDFに阻まれた。チャンスにはならなかったが、広州恒大が狙いとする形を見せかけた。

 バルサは23分、イニエスタが長い距離のスルーパスを通すと、ムニルが抜けるもGKに防がれた。32分にはイニエスタのクロスにムニルが今度は頭で合わせるも枠を外れた。

 どちらもゴールを奪えない中で迎えた35分、広州恒大にアクシデント。自陣PA内でゾウ・チョンが倒れると足が不自然な方向に曲がってしまった。プレー続行は不可能となり交代を余儀なくされた。

 焦らずパスを繋ぎ、少しずつ相手のマークを剥がしていくバルサ。すると39分、試合が動く。ラキティッチがミドルを放つと、これはGKが弾く。ここに詰めていたスアレスが抜け目なく左足で押し込んでバルサが先制した。

 ビハインドを許した広州恒大も41分、FKにエウケソンがバックヘッドで合わせるもブラボの好セーブに阻まれた。

 バルサの1点リードで迎えた50分、スアレスがイニエスタにパスを送ると、エリア内に走り込む。そこへイニエスタからの浮き球のボールが届き、スアレスが胸トラップからボレーを決めた。

 反撃に出たい広州恒大だが、ボールを奪ってもバルサがすぐにプレスを仕掛けてくるため、落ち着いてパスをつなぐことができない。さらに運動量も落ちてきており、バルサのパスワークについていけない場面が増えてきた。

 そして67分、ムニルがPA内で倒されバルサがPKを獲得する。これをスアレスがゴール左へ決めてハットトリック達成。リードを3点に広げた。

 終始ボールを繋ぎ続け、頼れるストライカーが要所でゴールを奪ったバルサ。アジア王者を全く寄せ付けず3-0で勝利し、決勝へ駒を進めた。

【得点者】
39分 1-0 スアレス(バルセロナ)
50分 2-0 スアレス(バルセロナ)
67分 3-0 スアレス(バルセロナ)

【了】

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