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【現地レポート】「噛み合いすぎ」。岡崎が語るレスター強さの理由。冬本番に訪れる“勝負の時期”

レスター・シティは現地時間14日、プレミアリーグ第16節でチェルシーに2-1で勝利した。今季は周囲の予想を越えて躍進を続けるレスターは、失速することなくいまなお首位に立っている。日本代表FW岡崎慎司は、試合後にレスターの強さの理由を明かした。そして、同時に現在の状況を振り返り、試合に使われなくなる怖さを口にしている。

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

岡崎が語ったレスターの強さの理由

【現地レポート】「噛み合いすぎ」。岡崎が語るレスター強さの理由。冬本番に訪れる“勝負の時期”
レスターの強さの理由を語った岡崎慎司【写真:Getty Images】

 12月14日のナイトゲーム。暖冬により寒さが厳しくないせいかもしれないが、その一方で、目の前で行われている試合を見て興奮気味になった部分もあった。

 この日のレスターの本拠地キングパワースタジアムには、昨季のリーグ覇者チェルシーが訪れていた。試合前の下馬評では、前週に行われたチャンピオンズリーグのグループリーグ最終節でポルトを下したチェルシーが優勢という情報もあったが、開幕から好調を維持し続けるレスターを押すブックメーカーも少なくなかった。ようするに、どちらにも勝機のある試合だったのだ。

 しかし蓋を開けてみると、ホームのレスターはいとも簡単に王者を下して見せた。スコアラインだけを見れば2-1だが、内容では完全にレスターが上回っていた。

 とはいえ個々の技術だけであれば、チェルシーの選手に軍配は上がる。しかしながら、ルーズボールへの反応の鈍さや球際での弱さが目立ち、パスもまるでつながらない。もしくは怖さを感じない横へのパスに終始していた。顔が前に向かず、目的意識の低さが手に取るように感じられた。チームの調子が悪いのは一目瞭然だった。

 一方のレスターイレブンからはやる気が漲り、チームの目指すサッカーの形が見えていた。これまでは、勝利し続けてはいるもののプレーに関する目立ったルールは見られなかった。だが前節のスウォンジー戦、そしてチェルシー戦では、堅守速攻で敵を叩こうという狙いが定められていて、これがピタリとハマった。

 この日は2試合連続でベンチからのスタートとなった岡崎慎司も、チームメイトのプレーを称賛する。

「(ここまでくると)勢いだけじゃないなって感じますね、最近は。まあ見ててもやられる感じがしない。センターバックの足が遅いだとか、裏が弱いところをチームがカバーできている。いろんなところが噛み合いすぎている感じ(笑)。はたから見てもいいチームだと思いますね。決めるやつが決めて、理想の形。そう簡単には崩れないんじゃないかと思う」

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