「依然として腹が立つ。その場に居合わせていないということにね」
火曜日はオフだった。そして水曜日から、ボルシア・ドルトムントは再び始動する。日が傾くブラッケル練習場から、BVBが見据えるのは2015年12月5日の土曜日=ブンデスリーガ第15節、アウェイのヴォルフスブルク戦だ。
2位と3位の直接対決は、チャンピオンズリーグの出場を巡る攻防でもある。2位のドルトムントに所属するイルカイ・ギュンドアンは、今でも「ときどき」CLを観るのだという。2日付の『シュポルトビルト』誌上のインタビューで答えている。そして込み上げてくるのは“怒り”だった。
「ときどき僕は依然として腹が立つ。僕たちがその場に居合わせていないということにね。何より、僕たちがCLに相応しいとファンは知っているから。クオリティとポテンシャルを考えれば、僕たちはチャンピオンズリーグでプレーしなければならないんだ」
トレーニングでギュンドアンはフリーマンとしてピッチに立つことが多い。BVBの主軸は、怒りを闘志に込めながら、来季のCLを見据えているのだ。
3位のヴォルフスブルクは、今まさにCLを戦っている。グループBで首位に立ち、8日に決勝トーナメントの進出を懸けてマンチェスター・ユナイテッドと激突する。
つまりギュンドアンの言葉を借りれば、ヴォルフスブルクとのアウェイゲームは、BVBが「CLに相応しい」ということを証明するための一戦ということになるだろうか。
3日の会見で、ヴォルフスブルクの監督ディーター・ヘッキングは「細部が違いを生む」と予想する。
「どちらが勝者に相応しいか、前もって予想することが難しい類のゲームだ。ドルトムントとの試合は、常にタイトで最も高いレベルで行われてきた」