「現時点で最も厄介な試合になる」
首位通過の確定まで、あと勝ち点1となった。ボルシア・ドルトムントの一団を載せたトルコ航空TK3332便は、2015年11月25日9時55分にクラスノダールへと飛んだ。ヨーロッパリーグのグループC第5節を翌日に控えてのことである。
遠征には、ピエール=エメリク・オーバメヤン、マルコ・ロイス、そして香川真司は帯同しない。“ファンタスティック4”のうち、3人を欠いて対クラスノダール戦に臨む。
23日のトレーニングでは香川の動きがどこか重かったように、3選手が帯同しないのは主に疲労を考慮しての措置だろう。現時点で香川について、負傷の情報はない。
29日には、ホームでのシュトゥットガルト戦を控えている。既にドルトムントはグループCの2位以内=決勝トーナメント進出を決めた。首位通過は決まってはいないが、無理をしなければならない状況ではない。
対ハンブルガーSV戦で受けた1-3という衝撃を払拭し、ブンデスリーガの勢いを取り戻す。つまりシュトゥットガルト戦の勝利のために、クラスノダール戦を上手くやり繰りする必要があるのだ。
離陸を前に、ゴンサロ・カストロは意気込んでいる。
「僕たちはグループを首位で通過するつもりだし、試合に勝つためにそこに向かう。クラスノダールはとても厄介な相手だよ。現時点で最も厄介な試合になるだろうね」
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