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FIFA倫理委、プラティニ氏の永久追放を要求か。弁護士が明かす

text by 編集部 photo by Getty Images

FIFA倫理委、プラティニ氏の永久追放を要求か。弁護士が明かす
ミシェル・プラティニ氏【写真:Getty Images】

 国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会が暫定職務停止処分中のミシェル・プラティニUEFA会長の永久追放を要求していることがわかった。英紙『テレグラフ』など複数メディアが報じている。

 2011年にFIFAのゼップ・ブラッター会長から200万スイスフラン(約2億4000万円)もの資金を不正に受け取った疑いで90日間の暫定的に職務停止処分を科されているプラティニ氏。FIFA倫理委員会は21日に両者の調査を終え、近く正式な処分が決まると発表している。

 プラティニ氏の弁護士であるティボ・アレス氏はこの件に関して、同委員会が永久追放処分を要求していると明かした。しかし「職務停止は汚職の証拠によるものだが、今回の罰は明らかに過剰である」と述べ、到底納得できるものではないと怒りを露わにしている。

 アレス氏は「今回の場合、永久追放になるだけの理由が何もない」と、プラティニ氏がいま以上の処分を科されることに対して否定的だ。一方ブラッター会長の代理人はこの件についてコメントを拒否している。

 来年2月のFIFA新会長選挙への出馬を表明しているプラティニ氏だが、現在職務停止中のため立候補資格の有無を確かめる調査は保留となっている。仮に永久追放となれば立候補は不可能だ。

 これについてもアレス氏は「調査担当者が『プラティニをFIFA新会長候補から降ろす担当』になるべきではない」とFIFA倫理委員会を痛烈に批判し、明確にプラティニ氏の立候補を邪魔する意図があると同委員会の姿勢を非難している。

 ヨーロッパを長く牛耳ってきたフランスの”将軍”はサッカー界から締め出されてしまうのか。アレス氏の訴えが真実であれば、これまでの勢力図は大きく塗り替えられることになるだろう。

【了】

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