香川真司【写真:Getty Images】
今季、ドルトムントで公式戦18試合に出場し、10月4日のブンデスリーガ第8節バイエルン戦から6試合連続先発。さらにはシリア、イランとの中東2連戦でも先発を果たしているMF香川真司。
そんな香川に対して、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「かなり良いパフォーマンスを続けているが、彼はずっと試合に出続けている」と懸念を口にし、「シーズンは長い。時には休憩することも知らなければならない」と忠告した。
とはいえ、ドイツから初戦が行われるシンガポールまでは約13時間の長旅。このアジア2次予選が香川のコンディション管理に与える影響は非常に大きいだろう。強豪クラブに所属すれば過密日程はさけられない現代サッカーにおいて、コンディションの維持は選手本人だけでなく周囲のサポートが欠かせない。
さらに、指揮官が「香川と競争してほしい」と語るのが清武弘嗣。「彼らが我々のプレーを前へと進めてくれる。攻撃面でオーガナイズの中心となる。ボールを奪うところでも力を発揮してほしい」とトップ下を争う2人への期待を口にしていた。
しかし、ハリルホジッチ監督は清武について「今回2試合連続で出るかはわからない」とした。その理由として「今朝、確認した段階ではまだケガをしている。トレーニングもできていない」と明かした。
チームの攻撃面でオーガナイズの中心となる2人がコンディションに不安を抱え、さらにこの先のクラブでの戦いに影響が出る可能性も低くはない中での選出。相手はアウェイとはいえ、よほどのことがない限り勝ち点3が計算できるシンガポールとカンボジアだ。
その一方でメインポジションは異なるも、トップ下としてもプレー可能な柴崎岳は選外となっている。
2018年のW杯本大会終了までの長い道のりの中で、チームの層の厚さは不可欠となる。チームのオーガナイズの中心とならなければならない監督・協会は、選手が万全の状態でプレーできる環境を作らなければならないだろう。
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