3つの“いつも通り”が詰まったエイバルの先制点
シモーネ・ヴェルディがボールを奪うと、こぼれ球を受けた乾貴士が縦へ繋ぐ。このボールをボルハ・バストン、ヴェルディを経由してケコへ。ケコがゴール前に迫ったものの、一度はGKクラウディオ・ブラボが弾き出す。しかし、このボールを拾ったバストンが右足で強く蹴り込むと、バルサゴールのネットが揺れた。
前半開始わずか9分のこの場面には3つの“いつも通り”が詰まっていた。エイバルは“いつも通り”前線から積極的なプレスでゴールへと繋げ、“いつも通り”前半10分以内にゴールを奪った。10分以内のゴールは実に5試合連続となる。
そしてバルセロナは“いつも通り”前線からプレスをかける相手にDFラインが乱されて失点を喫した。
今季のバルセロナは、明らかに問題を抱えている。昨季まではDFラインを高い位置に保つことによって全体がコンパクトになり高い支配率を維持することが可能となっていた。
しかし、今季の失点シーンの多くは自陣でボールを奪われてバタついている間に決められてのもの。開幕から9試合を経た今でその状態は続いており、高いDFラインが足かせとなってしまっている。