予備予選1回戦から快進撃を見せたガバラFK
常に中2日で週末のブンデスリーガを迎えるという状況を踏まえて、ボルシア・ドルトムントは、ヨーロッパリーグのグループステージを戦っている。
2015年10月21日の午前、BVBの一団はアゼルバイジャンに向けてドルトムント空港から飛び立った。22日に行われるELのグループC第3節、ガバラFKとの試合に臨むためである。
ガバラは、ロシアからグルジア、アルメニア、そしてアゼルバイジャンと縦断するコーカサス山脈の麓に位置する。ドルトムントから約3300km離れたヨーロッパ大陸とユーラシア大陸の境界が、ガバラFKのホームタウンだ。
ガバラFKは、現在アゼルバイジャン1部リーグで2位に付けている。つまりアゼルバイジャンの強豪ということになるのだが、どこか謎めいた印象は拭えない。ヨーロッパから遠く離れた土地から、UEFAが主催する大会に出場するのは今回が2度目である。
それでも『キッカー』特別号は「今ではガバラFKを知るのはギリシャのフットボールファンたちだけではない」と記した。予備予選1回戦からELをスタートしたガバラFKは、一戦一戦を勝ち進み、8月の終わりに本戦出場を掛けてギリシャのパナシナイコスと対戦した。ホームを0-0で凌ぐと、アウェイでは2-2のドローに持ち込んだ。アウェイゴールの差で本大会に進出する。
パナシナイコスは、少なくともガバラFKより欧州に名が知れている。『キッカー』特別号は「グループリーグへの道のりでガバラFKは1つの有名なクラブを脇へ片付けた」と記した。
だからと言って、BVBにとって警戒すべきチームではないようだ。『キッカー』特別号は「しかしBVBに対するホームゲームではそうはならないだろう」と続けた。