シュミット監督が期待を寄せる日本代表FW武藤嘉紀【写真:Getty Images】
日本代表FW武藤嘉紀は最近ゴールから遠ざかっているものの、マインツを率いるマルティン・シュミット監督は同選手に対して期待を寄せているようだ。21日に独紙『キッカー』が報じている。
武藤はハノーファー戦で2ゴールを決めて以降、得点を決めていない。チャンスは訪れているが、あと一歩のところで上手く結果を残せていなかった。
ドルトムント戦では味方のクロスを受けてフリーになった場面や、縦パスに抜け出してチャンスになりかけたシーンもあったが、いずれも得点に結びつけることはできていない。しかし、シュミット監督はそれでも武藤を信頼しているようだ。
昨季までチームに所属していた日本代表FW岡崎慎司を例に出し「シンジはどれほどの試合に出場し、一生懸命に働くことで私たちを救ってきただろうか」とコメントし、昨季リーグ戦32試合で12得点を決めた岡崎でも、得点が取れない時期があったことを指摘し、再び武藤にもチャンスがあると語っている。
一方で「彼がここに来るまで、誰一人として彼のことはよく知らなかったよ。それでも2ゴールを決め、いくつかアシストしたんだ。今では彼がボールを持つと、2人から3人の相手が詰め寄るようになったね」と語り、以前に比べてマークが厳しくなっていることを明かした。
また、決定力については「彼が成長する上での次のステップ」とし、少ないチャンスを決めきる力が必要だとも語っている。
武藤にとって厳しい状況は続いているが、シュミット監督の信頼は厚いようだ。24日にブレーメンとの試合があるが、そこで結果を残したいところだろう。
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