浦和レッズのMF柏木陽介が代表復帰【写真:Getty Images】
20歳のFW南野拓実が代表初招集となった10月の中東2連戦。さらに23人のメンバーリストを見ると、浦和レッズのMF柏木陽介が代表復帰を果たした。当初、8月に中国で行われた東アジアカップに招集されていたものの、負傷により辞退。今回の招集は2012年2月以来約3年半ぶりとなる。
柏木が“日本代表”として注目を集めたのは、19歳で参加したU-20W杯カナダ大会。通称「調子乗り世代」の10番として躍動。グループステージを突破し、ベスト16で敗れたものの、魅力的なサッカーやパフォーマンスを繰り広げたチーム開催地カナダのビクトリアで人気を集めた。
その後も“走るファンタジスタ”として日本代表の未来を担う存在とされつつ、代表デビューは2010年の1月、若手を中心としたチームで臨んだアジアカップ最終予選のイエメン戦。その後2011年の本大会に選出されグループステージ最終戦のサウジアラビア戦に先発。優勝メンバーとなった。
しかし、その後代表でのキャリアは続かず。キャップ数は計4試合。最後の出場試合は2012年2月24日に行われたアイスランド代表との親善試合となっている。
それでも、所属する浦和レッズではその間も不動の主力としてプレー。2ステージ制となった今季は1stステージ制覇に大きく貢献している。そんなJリーグでの活躍をヴァイッド・ハリルホジッチ監督は見逃さなかった。
柏木は、クラブ公式サイトを通して「今回選出していただいたことを嬉しく思います。久しぶりの代表となりますが、自分の持ち味である運動量やパスでリズムを作り、チームに貢献できるようにがんばってきます」と意欲を示した。
一方で、その後には「まずは週末のリーグの鳥栖戦が大切です。勝利のために一緒に戦いましょう」と続けた。
南野のように若くして注目を集めていた柏木だが、決して順風満帆な道のりではなかったはず。
27歳となった今、心身ともに浦和レッズを支える存在に成長を遂げた“浦和の太陽”が再びサムライブルーでの戦いに挑む。
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