本職はCB、ボランチも今季SBとして定着
ボルシア・ドルトムントを止められない。2015年9月20日に行われた第5節のレバークーゼン戦を3-0で勝利して、BVBはブンデスリーガを開幕から5連勝とする。
21日付の『キッカー』誌のベストイレブンには、香川真司、イルカイ・ギュンドアン、ヘンリク・ムヒタリヤンの3人を送り込んだ。ヨーロッパリーグなどカップ戦も含めると、公式戦を11連勝とする。
それでもハンス・ヨハヒム・ヴァツケ社長は慎重な姿勢を崩さない。『キッカー』誌には、ヴァツケ社長の「最も重要なことは、再びチャンピオンズリーグでプレーするという、シーズンの終わりでなくてはならない」とのコメントが載せられている。
また監督トゥヘルは「一歩一歩が重要」と、香川は「ひとつひとつ試合に準備ができている」と話した。野心を支える謙虚が、BVBの快進撃を支えているのだ。
そしてピッチ上でドルトムントの躍進を支える新たな発見が、マティアス・ギンターである。フライブルクから加入したばかりの昨季は、ユルゲン・クロップ前監督によって主にCBかボランチで起用されることが多かった。
そしてチームが残留を争う絶不調の中にあって、ポジションを確保することが出来ない。稀に出場機会を得ても、ブラジルW杯の世界王者は、ピッチの上を当てもなく彷徨った。
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