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香川真司 9年前

香川が語った「課題」。“即興”中盤のドルトムント、EL初戦勝利も…展開は「ヒヤヒヤ」

現地時間17日、香川真司が所属するドルトムントはヨーロッパリーグ(EL)グループステージでロシアのクラスノダールと対戦した。この試合で香川はベンチスタート。1-1の同点で迎えた試合終盤に新加入の韓国代表MFパク・チュホが決勝ゴールをきめたことでなんとか勝利したドルトムントだが、香川は「課題が残る」と反省を口にしている。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

EL初戦クラスノダール戦に挑んだドルトムント

香川が語った「課題」。“即興”中盤のドルトムント、EL初戦勝利も…展開は「ヒヤヒヤ」
決勝ゴールを決めた韓国代表MFパク・チュホ【写真:Getty Images】

 パク・チュホのダイビングヘッドが、ボルシア・ドルトムントを救った。2015年9月17日、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージが始まった。グループCのBVBは、ロシアのクラスノダールをホームに迎える。

 ドルトムントは、中2日で迎える20日のレバークーゼン戦を意識したメンバー編成で試合に臨んだ。4-3-3の中盤には、いつものバイグルと香川真司に代わって、パク・チュホとカストロが並ぶ。ギュンドアンは底に入った。

 パクは、移籍加入後で初の先発出場である。即興とも言える中盤が、即座に機能するはずもなかった。「チームとして新しい選手が増えて、まだまだ連携面では課題はある」と香川が言うように、前半のドルトムントは少しちぐはぐな印象を残した。

 そんな中で11分、クラスノダールに先制を許す。左サイドでスモロフがギンターとの1対1を制してゴール前に入れたボールをニアでママエフがダイレクトで押し込んだ。0-1。

 ドルトムントは、ボールを回す連携だけでなく、プレスを掛ける連携も上手く機能しない。28分、ソクラティスからカストロへのパスがママエフにカットされて、クラスノダールがショートカウンターを仕掛ける。カボレ、スモロフと繋がれてフンメルスとの1対1に持ち込まれる。39分、カウンター、カボレから大きく裏へ――。スモロフが抜け出して、バイデンフェラーと1対1。

 クラスノダールはしっかりとカウンターを組み立てて来る。フンメルスは「僕たちは単純にポジショニングが悪く、スペースを空けすぎた」と振り返る。

「ときどき僕とパパ(ソクラティス)は2対2に、場合によっては1対1に持ち込まれた」

 即席の中盤のドルトムントは、フンメルスの言う「カウンター・プレッシング」を機能させることが出来なかった。カウンターを未然に防ぐことができずピンチを招く。

 それでも45+1分、パクの左からのクロスに、ギンターが頭で押し込んだ。1-1。BVBが、しぶとさを見せる。

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