EL初戦クラスノダール戦に挑んだドルトムント
パク・チュホのダイビングヘッドが、ボルシア・ドルトムントを救った。2015年9月17日、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージが始まった。グループCのBVBは、ロシアのクラスノダールをホームに迎える。
ドルトムントは、中2日で迎える20日のレバークーゼン戦を意識したメンバー編成で試合に臨んだ。4-3-3の中盤には、いつものバイグルと香川真司に代わって、パク・チュホとカストロが並ぶ。ギュンドアンは底に入った。
パクは、移籍加入後で初の先発出場である。即興とも言える中盤が、即座に機能するはずもなかった。「チームとして新しい選手が増えて、まだまだ連携面では課題はある」と香川が言うように、前半のドルトムントは少しちぐはぐな印象を残した。
そんな中で11分、クラスノダールに先制を許す。左サイドでスモロフがギンターとの1対1を制してゴール前に入れたボールをニアでママエフがダイレクトで押し込んだ。0-1。
ドルトムントは、ボールを回す連携だけでなく、プレスを掛ける連携も上手く機能しない。28分、ソクラティスからカストロへのパスがママエフにカットされて、クラスノダールがショートカウンターを仕掛ける。カボレ、スモロフと繋がれてフンメルスとの1対1に持ち込まれる。39分、カウンター、カボレから大きく裏へ――。スモロフが抜け出して、バイデンフェラーと1対1。
クラスノダールはしっかりとカウンターを組み立てて来る。フンメルスは「僕たちは単純にポジショニングが悪く、スペースを空けすぎた」と振り返る。
「ときどき僕とパパ(ソクラティス)は2対2に、場合によっては1対1に持ち込まれた」
即席の中盤のドルトムントは、フンメルスの言う「カウンター・プレッシング」を機能させることが出来なかった。カウンターを未然に防ぐことができずピンチを招く。
それでも45+1分、パクの左からのクロスに、ギンターが頭で押し込んだ。1-1。BVBが、しぶとさを見せる。