新監督、新主将、旧世代、新世代。前向きな材料はそろうも…
――オランダは欧州のフットボールの歴史の中でベストのチームの1つだと思う。それがなぜ、今3位にいるんだろう?
「14年のW杯で、オランダは3位になった。そこから…何か上手く行っていない。理由は分からない。ロッベン、フンテラール、スナイデル…歳を取った。だが若い選手は育っている。いないわけじゃない。とにかく、何かが上手く行っていないんだ」
先発に名を連ねたメンフィス・デパイ/クラーセン/ワイナルドゥム/マルティンス・インディ、ベンチに座ったテテとリーデバルト、今回は招集されていないベルハース…「新世代」は、着実に育っている。
アイスランド戦は、ダニー・ブリント体制の初陣でもあった。6月29日、前任のヒディンクは成績不振に対する責任を取る形で辞任を表明する。7月1日、オランダサッカー協会は、アシスタントコーチのブリントを後任に指命した。
8月1日から、オランダ代表の指揮を取る。腹心にはルート・ファン・ニステルローイ、そしてファン・バステン。新しい主将には「旧世代」の筆頭、ロッベンだ。
こうしたオランダ代表の状況を、3日付のドイツ誌『キッカー』は「オランイェ・リローデッド」と記した。
「多くのことがオランダにとっては新しい:指揮官、キャプテン――。そして重圧のかかる状況」/「木曜日にグループ首位のアイスランドに対する勝利は義務である」
「オランイェ・リローデッド」。監督を改め、主将を改め、巻き返しを図る。勝利が義務の決戦に向けて、オレンジ軍団は弾丸を込め直した…はず、だった。
立ち上がりは悪くはなかった。4-4-2のアイスランドに、伝統の4-3-3でオランダは挑む。2トップに対して、DFは4枚はいらない。2:3=右SBのファン・デル・ビールは、右のウイングに入ったロッベンを積極的に後方支援する。