マンチェスター・ユナイテッド時代の香川真司(左)とアドナン・ヤヌザイ(右)【写真:Getty Images】
ドルトムントは移籍市場の最終日に、マンチェスター・ユナイテッドからベルギー代表MFアドナン・ヤヌザイを1年間の期限付き移籍で獲得したことを発表した。
日本代表MF香川真司にとっては、ユナイテッド時代に続いて同じライバルと再びポジション争いを繰り広げることとなる。
2012年夏にユナイテッドへ移籍した香川は、サー・アレックス・ファーガソン監督(当時)の信頼を掴み、定位置を確保。負傷で離脱する帰還もあったが、アジア人初となるプレミアリーグでのハットトリックを含めて20試合6得点4アシストを記録した。
しかし、翌シーズンに下部組織から彗星のごとく現れた当時18歳のヤヌザイが香川の前に立ちはだかった。ヤヌザイは香川からポジションを奪い、自らの存在価値を高めていった。このシーズンでリーグ戦18試合に留まった香川に対し、ヤヌザイは27試合に出場している。
しかし、現在ドルトムントの前線を結成する香川、ヘンリク・ムヒタリアン、マルコ・ロイス、ピエール=エメリック・オーバメヤンの“ファンタスティック4”は、公式戦8試合40得点を叩き出すチームの原動力となっている。
2年ぶりにヤヌザイと再会する香川だが、今季はここまで好調を維持しており、ドルトムント攻撃陣の中心として活躍を続けている。新天地で背番号「9」を背負うヤヌザイは、もう一度香川からポジションを奪わない限り、ドルトムントでレギュラーとしてプレーすることは難しいかもしれない。
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