開幕戦でまさかの黒星を喫したアーセナル
昨季をFAカップ連覇で終え、今夏は早々に新GKとしてペトル・チェフを獲得。12年ぶりのプレミアリーグ優勝への気運が高まっていたアーセナルだが、その後は即戦力加入のないまま今季開幕を迎えた。
その開幕戦はホームでウェストハムに零封負け(0-2)。おまけに、識者間でも「10ポイント上乗せに相当する補強」と言われたチェフのミスが絡んだ敗戦。いきなりブーイングを口にせずにいられなかったファンならずとも、更なる補強の可否が気になるところだ。
アーセン・ヴェンゲル監督は、「移籍市場で解決策を手に入れられるとは思わない」と試合後に語っている。育成熱心で選手への思い入れが強いヴェンゲルらしい反応だ。初戦に敗れた直後に「補強」を公言したのでは、既存戦力に「失格」を告げるようなものだろう。
しかし実際には、その選手たちをリーグ優勝へと導くためにも、「指導者」然とした殻を破って優勝への勝負に出る姿勢がヴェンゲルに求められるのではないか?
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