イングランド・プレミアリーグのアーセナルが、 スポルティング・リスボンに所属するポルトガル代表のMFウィリアム・カルバーリョ（23）の獲得を動いている。

　身長187センチと大柄で強靭なフィジカルを備えるアンゴラ出身の守備的MFは、今季のリーグ戦で30試合、チャンピオンズリーグのグループステージで全6試合に出場。また、今夏にチェコで行われたU-21欧州選手権では大会最多となる349本（成功率88％）のパスを成功させ、チームは準優勝に終わったものの最優秀選手に選出された。

　英紙『テレグラフ』によれば、アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は、課題と言われるアンカーの選手層を強化するため、W・カルバーリョを最優先で補強する意向があるようだ。同選手にはマンチェスター・ユナイテッドも関心を示しているが、現在のところはアーセナルが有利に交渉を進めていると報じられている。

　両クラブは昨夏にもW・カルバーリョ獲得を試みたが、3750万ポンド（約63億円）という契約解除条項がネックとなり、交渉は決裂していた。しかし、スポルティングは違約金に満たない場合でも交渉に応じる構えを見せており、1800万ポンド（約34.5億円）からオファーを検討すると伝えられている。

　なお、アーセナルとユナイテッドはサウサンプトンに所属するフランス代表のMFモルガン・シュナイデルランを巡る争奪戦でも火花を散らしており、同選手の移籍先がW・カルバーリョの去就に影響していくことは間違いなさそうだ。

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