イングランド代表DFラウラ・バセット【写真:Getty Images】
【なでしこジャパン2-1イングランド代表 カナダ女子W杯準決勝】
なでしこジャパンは現地時間1日、カナダ女子W杯準決勝でイングランド代表と対戦し2-1で勝利を収めた。
この試合の決勝ゴールとなったオウンゴール(OG)を決めてしまったイングランド代表DFラウラ・バセットは試合後に号泣している姿が伝えられた。それでもイングランド国民からは同選手の公式ツイッターアカウントに激励のメッセージが殺到している。「あなたは試合には負けたけれど人生に勝利した」「自分自身を誇りに思って。さぁ顔を上げて」といった励ましの声が寄せられている。
また、イングランド代表監督であるマーク・サンプソン氏は「彼女はこの大会の象徴だ」と同選手を称賛した。英紙『デイリー・メール』が伝えている。
「ラウラは英雄に見えたはずだ。人々はずっと覚えているだろう」
「今は泣いてもいいんだ。選手たち全てをピッチに置いてきた。彼女たちは報われることはなかったけれど、偉大なアンダードッグとして国民の期待を背負ってきた。誇りに思うよ。英雄として家に帰ろう」
バセットは現在31歳のイングランド代表DF。アンダー年代より代表として活躍し、2002年にはFIFA U-19女子ワールドカップに出場、2003年のイタリア戦でフル代表デビューを果たした。クラブシーンでは1997年にコヴェントリー・シティでデビューすると、アーセナル・レディースやチェルシー・レディースを経て、現在はノッツ・カウンティに所属している。
オウンゴールというあまりにも残酷な幕引きとなった今回のイングランド代表。しかし、史上初のW杯ベスト4を成し遂げた英雄たちの勇姿は、いつまでも国民たちの記憶に残り続けるに違いない。
【了】