名古屋のGM補佐に就任した小倉隆史氏【写真:Getty Images】
名古屋グランパスは2日、小倉隆史氏のチーム統括部ゼネラルマネージャー補佐就任会見を行い、クラブの公式HPにその模様を掲載した。
共に出席した久米一正代表取締役社長は「グランパスは今年「愛されたいクラブ宣言」を発表しスタートしました。この状況で、元気と笑顔を届けられる人として小倉さんに声をかけさせていただきました。今後、長きにわたってグランパスの構造改革に取り組んでほしいという思いを込め今回の就任依頼となりました」と、小倉氏の招聘に至った経緯をこう説明する。
高校卒業後に名古屋へ加入した小倉氏は8年間、同クラブでプレー。レフティモンスターという異名の通り、その左足で多くの人を魅了した。この8年で同氏は海外留学や右足の大怪我など多くのことを経験。キャリアの様々な局面でクラブに後押ししてもらった。
そのことについて「いつか恩返しをしたいという思いがありました」と明かす。だがGM職に就くのは初めて。自身も「まだまだ経験不足は否めないと思っています」と打ち明けるも、「それでもグランパスが今年「愛されたいクラブ宣言」を発表しましたし、僕自身、グランパスをなんとかしたいという気持ちを強くもっています。これからクラブを良い方向へ、そして愛される方向へと持っていけるよう一生懸命努力しますので、みなさまのご協力を宜しくお願いします」と、この職務を全うする意思を見せた。
また、名古屋を率いる西野朗監督とはアトランタ五輪予選で監督と選手という間柄だった。
「西野監督には昔からお世話になりましたし、お互いに良く理解しています。その状況で今後さらに良いコミュニケーションを取り、チームをサポートできれば」
最後に小倉氏は「最も大切にし、そして支えていただきたい存在がサポーターです。不安もあるかとは思いますが、グランパスを愛するという気持ちで一緒にクラブを支えていただければと思っています」と、12番目の選手たちと共に歩んで行く覚悟を示した。
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