リーグ戦14試合無敗は無意味な記録
昨季中盤戦、13節から26節までの14試合を負けなしで駆け抜けた。だが、7勝7分では何の意味もない。ただ勝ち切れなかった事実が、9位という結果を物語る。
守備は安定していた。33失点はリーグ6番目の少なさで、吉本一謙や森重真人の成長とマッシモ・フィッカデンティ監督が植え付けた守備意識は今季につながる重要な要素だ。
一方で、「勝負弱さ」を象徴するのは攻撃面だ。もし武藤嘉紀のブレイクがなければ…と想像してしまうが、3得点以上奪って快勝するときもあれば、全くシュートが入らず引き分ける試合も多く、安定していたとは言えない出来だった。
日本代表クラスを主力にずらりと揃え、名前だけみれば日本屈指の戦力を誇るクラブに間違いはない。今季はその力を最大限に発揮し、3年連続中位に甘んじている状況を打破する1年にしたい。
2015シーズン 戦力入れ替え
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