12日に行われたアジアカップ・オーストラリア大会のグループB初戦、サウジアラビア対中国の試合で、中国のGKワン・ダレイにゴール裏から助言し、PKをセーブさせた地元ブリスベン出身の少年スティーブン・ホワイト君が話題となっている。豪『フォックス・スポーツ』など複数メディアが報じた。
ゴール裏でボールボーイを務めたホワイト君は、自身も地元少年チームでGKとしてプレーする12歳。0-0で迎えた後半14分にサウジアラビアがPKを獲得した際、中国のGKワンに「どちらへ飛んだらいい?」と聞かれ、「左に飛んで」と答え、中国の危機を救った。その後、中国は勢いに乗り、同35分にFKからのゴールが決勝点となり、1-0で初戦を飾った。
ホワイト君は『フォックス・スポーツ』のインタビューに対し次のように語っている。
「本当に驚いたよ。キーパー(ワン)が左右どちらに飛べばいいと聞いてきたから、左へ飛んでと言ったんだ。僕はいつもそうするからね。彼がセーブした時は本当に興奮したよ。中国はオーストラリアの次に僕が応援する2番目のチームだ」
縁起にあやかる文化を持つ中国は同日、ホワイト君を代表チームのクールダウンを兼ねた練習に招待。試合後にホワイト君の下に駆け寄りハグと握手を交わしていたワンは、お礼として同試合で着用したGKシャツをプレゼントした。一部メディアは中国が14日のウズベキスタン戦でもホワイト君をゴール裏に立たせる可能性を報じている。
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