若手に刺激を受ける吉田。定位置死守にも自信
こういう控え組中心の試合に吉田麻也が出場するのはかなり珍しい。3日にオーストラリア入りしたばかりで、オークランド・シティ戦出場を見送られたことから、こうした機会を得たわけだが、本人にとっても新鮮だったようだ。
「今まで4年間、ずっと固定したメンバーの中でやっていたんで、普段あんまりプレーしない選手たちとプレーできて新鮮でした。チームが大会を勝っていくうえで、新しい若い選手が出てこなきゃいけないし、チーム全体としても成長していかないといけない。全員にチャンスがあるし、危機感も競争もある。そういう中で大会に臨んでいきたいと思います」と彼は気持ちを引き締めた。
とりわけ、自分より若い昌子と植田と最終ラインに入ったことは、4年前のアジアカップ(カタール)で代表本格デビューした当時を振り返る良い機会だったようだ。
「源もナオ(植田)も2人とも若くして鹿島で試合に出ていて、すごいポテンシャルを持っている。新しいステージに来て、いろんなことを学んで盗んで、競争に加わっていかないといけないですよね。
4年前の自分は源くらいの年だったのかな。散歩を一緒にしていてもちょっと重なるところがありますね。まあ、僕の方がもうちょっと利口だったかな(笑)。もちろん彼らに負けるつもりはないので、またいい競争ができたらいいなと思います」と吉田は前向きに語った。
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