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日本代表 10年前

「誠実さ」と「熱さ」と「ゴンらしさ」と。インタビュアー・中山雅史に見たサッカー解説者の未来

6-0と快勝を収めたホンジュラス戦。ハビエル・アギーレ監督は多くの収穫を手にしたが、日本サッカー界にとってもう1つの重要な収穫があった。この試合で試合後のインタビュアーを務めた中山雅史氏は高い技量を披露した。

text by 桑村健太 photo by Getty Images

日本代表が手にした“もう1つの収穫”

 14日、豊田スタジアムでホンジュラスとのテストマッチに挑んだ日本代表。就任以降新戦力のテストに重きを置いていたハビエル・アギーレ監督であったが、11月の代表戦では長谷部誠や遠藤保仁、今野泰幸といった2014年W杯を戦ったメンバーを招集し話題となった。

 アジア杯前最後に行われる強化試合ということもあり、その選手起用にも注目が集まっていた。

 そして、先発で起用された長谷部と遠藤がチームに安定感をもたらし、酒井高徳も存在感を発揮。豊田陽平や乾貴士も途中出場でゴールを挙げた。6-0というスコアはそれぞれがアピールした結果であり、アギーレ監督にとっても決して収穫は少なくなかったはずだ。

 そんなこのホンジュラス戦では、もう一つの新たな発見があった。それは、インタビュアーとしての中山雅史氏の技量である。

 この日、中継を担当したテレビ朝日は松木安太郎氏と中山氏のダブル解説で試合に臨む。松木氏と中山氏のハイテンションコンビは試合中も上機嫌であり、息のあった解説を見せた。チームのパフォーマンスが影響した部分もあっただろう。

 しかし、この日最大の見せ場は試合終了後にあった。

 試合終了のホイッスルを聞いた中山氏はすぐにピッチレベルへと降り、インタビューゾーンに向かう。そして約7分半にもおよぶインタビューに挑むのだが…これがなかなか立派であったのだ。

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