イングランド・プレミアリーグでは、2010−11シーズンより「ホーム・グロウン・ルール」が採用されており、25人の登録選手のうち8人以上の「ホーム・グロウン・プレーヤー」を登録しなければならない。
ホーム・グロウン・プレイヤーとは15歳から21歳の誕生日を迎えるまでの間に3シーズン以上、もしくは36ヶ月以上イングランドかウェールズのチームでプレーした選手を指す。国籍は問われない。
アーセナル所属で現在はローン移籍でオランダのトゥべンテに所属するする21歳の宮市亮も、イングランドでのプレー経験が3年を超えているため「ホーム・グロウン・プレーヤー」として扱われる。
10月21日までに行われた試合の中で、イングランド・プレミアリーグに所属する選手の「ホーム・グロウン・プレイヤー」の割合はわずか13.9%だった。28日、複数メディアが伝えている。
この数字は『国際スポーツ調査センター(CIES)』という機関が調査したもの。
同じ定義で、その他5大リーグ(イングランド、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)で調査した所、トップはフランス・リーグ1の24.6%という結果に。
以下、スペイン・リーガ・エスパニョーラで22.4%、ドイツ・ブンデスリーガ16.4%と続き、プレミアリーグを下回ったのはイタリアのセリエAの9.6%。
5大リーグ全体の平均は17.2%だったが、この数字も2010年の20.2%に比べて低下。
特にプレミアリーグでは、外国人オーナーによるクラブ買収などで、財政的に潤ったクラブが、育成よりも優秀なタレントを買う傾向に転換。自国の選手育成に弊害が出ている。
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