アトレティコ・マドリーのMFガビ・フェルナンデスは、サラゴサに所属していた2011年5月21日のレバンテ戦で八百長があったと、スペイン汚職対策特別検察に認めた。スペイン『エル・ムンド』紙が伝えている。
サラゴサは最終節にリーガ残留がかかっていた。対して、レバンテの残留は既に確定していた。当時サラゴサの主将を務めていたガビは、2得点を決めてチームの降格を阻止し、サラゴサのヒーローとなった。
警察の調べによると、サラゴサはチームの10人以上に一人12万ユーロ(約1640万円)をボーナスという名目で入金した。その金は恐らくレバンテの選手に渡すためのもので、試合前日には全員が口座から金を下していた。調べによると、試合後にレバンテの選手がその現金での買物があったと立証されている。
ガビはクラブの命令に従っただけだと主張し、当時は既にアトレティコ・マドリーと契約を結んでいたため個人的な利益は何一つ得られなかったことを強調した。
彼が八百長を認めた試合でサラゴサの監督を務めていたのがハビエル・アギーレ。現在の日本代表監督だ。1日に行われた代表メンバー発表の記者会見では、この八百長疑惑についての質問がおよび、「報道で初めて知った。まったく心配していない」と否定していた。
現地メディアはアギーレ監督にも出頭を命じたと報じている。今回のガビの証言で事件捜査が大きく進展する可能性がある。それによってはアギーレ監督がスペインへ出向く必要が出てくる。
10月、11月と日本代表は2試合ずつ行う。状況によっては、試合の指揮を執れない、など大きな影響が及ぶだろう。
※その後、『エル・ムンド』紙はニュースを差し替えました。変更後では、「サラゴサ元会長アガピトから受け取ったお金はその日のうちに返金した」というガビの発言になっています。
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