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なでしこジャパン、北朝鮮に敗れ準優勝。アジア大会連覇はならず

text by 編集部 photo by Getty Images

相手の守備を崩しきれなかった

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1点を返した宮間あや【写真:Getty Images】

 なでしこジャパンは1日、アジア大会決勝で北朝鮮と対戦した。

 なでしこジャパンの決勝までの道のりは決して厳しいものではなかった。ヨルダン戦で12点、パレスチナ戦では9点と圧倒的な大差で勝つ試合もあった。そしていまだ無失点ということも、なでしこジャパンのピンチがいかに少なかったかを表している。

 唯一の例外はグループリーグ初戦の中国戦だ。なでしこジャパンはボールを回すことはできても、崩しきれなかった。そして、後半にはカウンターから攻め込まれるなど劣勢の時間もあった。

 中国以外の国は、なでしこジャパンの選手が少しでもプレスに行くと、素直にボールを外に蹴ってくれた。結果、なでしこジャパンのスローインやCKとなり、攻撃を継続することができた。しかし中国がそうであったように、北朝鮮も安易にピッチ外へ出すことはしない。

 立ち上がりから、北朝鮮は積極的に前に蹴りだしてきた。長いボールを送り、なでしこジャパンを押し込もうとする。

 9分、ラ・ウンシムにフィニッシュに持ち込まれるも、これは戻った宮間あやがブロックする。

 しかし12分、北朝鮮に先制点を許す。FKからのリスタートを最後はキム・ユンミに蹴り込まれ0-1。なでしこジャパンが今大会初失点を喫した。

 同点に追いつきたいなでしこジャパンだが、高瀬愛実と増矢理花の2トップにボールが収まらない。

 33分にはキム・ユンミに強烈なシュートを打たれるも、海堀あゆみがセーブする。

 なでしこジャパンは前半途中から相手ゴールに攻め込む形を見せたものの、得点は奪えず1点ビハインドで前半を終えた。

 後半はなでしこが相手を押し込む形で始まった。

 しかし7分、ラ・ウンシムに裏を取られるとそのまま持ち込まれ失点。なでしこジャパンは2点のビハインド背負うことになった。

 9分、吉良知夏に代えて菅澤優衣香を投入。

 なでしこジャパンに得点が生まれたのは11分。川澄奈穂美が右サイドから低いボールを入れると二アサイドで高瀬がスルー、走り込んだのは宮間。頼れるキャプテンが詰めてネットを揺らした。

 23分には宮間のCKを長船加奈が頭で合わせるもクロスバーを越えた。

 なでしこジャパンは丁寧にパスを繋ぎながら活路を探るも、北朝鮮の守備も堅い。もどかしい時間が続く中、中途半端な奪われ方をすると相手の鋭いカウンターを受けた。

 そして41分、宮間のFKがクリアされるとそこから北朝鮮のロングカウンターが発動。最後はクロスを沈められ3点目を奪われた。

 最後までゴールを目指したなでしこジャパンだったが、そのまま試合終了。1-3で敗れ、準優勝で大会を終えた。

【了】

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