1トップにミュラー。ポゼッションスタイルを突き詰めるレーブ監督
ブラジルの地を戦うドイツ代表のラッキーボーイとなるのは、ルーカス・ポドルスキかもしれない。
2014年6月6日、マインツにてドイツ代表は、アルメニア代表とW杯本番前最後のテストマッチを行なった。
スターティングメンバーは、GKバイデンフェラー、右SBにボアテンク、CBはメルテザッカーとフンメルス、左SBにヘーヴェデス、ダブルボランチにラームとケディラ、2列目に右からシュールレ、クロース、ロイス、そして1トップにミュラーだ。
ドイツカップの決勝で負傷し、調整を続けていたラームが、遂に先発へと復帰する。ポジションは昨シーズンのバイエルンで務めることの多かったボランチでの起用となった。
ラームではなく、同じくバイエルンでCBが本職のボアテンクが、先のカメルーン戦に続いてそのまま右SBに入ったのは少し意外だったが、初戦のポルトガル戦でのロナウド対策、という意味合いなのかもしれない。
そして1トップの先発に、今度はミュラーが偽9番としてピッチに立った。CFのクローゼはベンチスタートである。ラーム、ミュラーの起用法に、ポゼッションスタイルをさらに突き詰めようとするレーブの意向が垣間見える。
【次ページ】左足首を負傷しW杯欠場が決まったロイス