見やすい日時のコートジボワール戦だったが…
6月15日午前10時。いや、それよりも少し前から多くの家庭のお茶の間でTVがつけられ、ほぼ同じチャンネルが見られることだろう。この日は日曜日、家族揃って観戦することを楽しみにしている家庭も多いはずだ。
日本対コートジボワール。ザックジャパンのW杯初戦は(TVでは)実に見やすい日時にキックオフとなる。ところが、この試合をサッカー好きの子どもたちが見られない可能性があるという。
その理由は、同日同時間に自分たちの試合が予定されているからだ。少年サッカーが日曜日の午前中に行われるのは、イレギュラーなことではない。むしろ普通だ。当初、コートジボワール戦は午前7時のキックオフだったが、10時に変更になったため、時間がかぶってしまった(大手広告代理店が働きかけたためと言われているが真相は定かではない)。
残念なことではなるが、そうなってしまったのであれば、日程を変更して日本代表の試合が見られるようにしても良いのではないか。ところが簡単にはいかなかった。
少年サッカーの大会を管轄するのは各都道府県のサッカー協会。例えば京都府のように、柔軟な対応でスケジュール調整をした協会もあるが、「変更なし」という返答に終わった協会があったのも事実だ。SNS上では子どもたちの指導者からの無念の声が多数聞かれた。