「3日間のトレーニングでもある程度身体を仕上げることはできる」

　二人三脚で決めたテーマ設定が正しかったことは、長友自身がプレーで証明している。それは6月のブラジルワールドカップの舞台でも明らかになるだろう。

「私の仕事は自分の身体の状態をいかに理解してもらうか、というのも1つにあります。長友選手は海外で闘っているので、一緒にトレーニングする機会はチームの長期休暇、日本代表で戻ってくる時、そして、私がイタリアに行く時ぐらい。

　日程の問題でオフの最後の3日間しか練習時間がない、というケースもあります。でも、その3日間のトレーニングでもある程度身体を仕上げることはできる。選手も自分の身体には今どのトレーニングが必要か、それを理解して、トレーニングを実践できるレベルまで来ています。本当に心強いです。長友選手のようなレベルの選手が今後も日本に出てくるといいですね」

　こうも語った木場氏は次代の日本のスポーツ界を担うようなアスリート育成に乗り出している。5月10日、11日に東京都目黒区の「ダンススクール　アンジェロ自由が丘校」で「スーパーアスリート塾」を開催することが決まった。

　小学生から高校生までに長友や大儀見が毎日取り組んでいるトレーニングメニューを直接指導することになる。子供の運動能力の低下という社会問題解消の一助にもなりそうだ。長友の今後の活躍のみならず、ダイナモを支える一流トレーナーの活動からも目が離せない。

【了】

木場克己の「Super Athlete塾（スーパーアスリート塾）」開校

日時：5月10日・11日
会場：ダンススクール アンジェロ［自由が丘校］（東京都目黒区自由が丘2-16-25 シグナルヒルB1）
締切：5月9日18時まで。詳細・お申込みはこちら

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