J3発足。拡大はプラスも、方法は“ギリギリ”
――今季からJ3が発足しました。J3は日本サッカーにどんな影響をもたらすと思いますか?
「イギリスとフランスは、どんな小さい町にもセミプロクラブがあります。イングランドは5部の途中まで完全プロです。その下にもたくさんクラブがあります。そして、FAカップやリーグカップでプレミアのチームと戦う。そのときには、自分たちの代表として、すごく意識が高くなりますね。
Jリーグが拡大しているのはすごくいいことです。どの町にもクラブがあれば、どこでもプロ選手を育成出来る。さらに、プロになれなくても、大人になってからもサッカーを真剣にプレー出来る環境が出来るのは素晴らしいこと。サッカーに本当に詳しい人が日本中に散らばりつつありますね。
ただ、私から見ると、J3など拡大方法にはギリギリな面があります。小さいクラブが秋田から沖縄まで旅をするだけでも本当に大変です。イングランドの方が日本よりも小さい国にも関わらず、きっちり地域で分けてあります」
――ヨーロッパでは、どのカテゴリーまでが地域リーグになっていますか?
「イングランドは5部まで全国リーグになっています。スペインは2部まで、ドイツは3部までが全国リーグです。Jリーグは、まだ数が少ないから仕方ない部分もありますが、本当はJ2もJ3のチームと合わせて地域リーグにした方がいいのではないかと思いますね。北と南で分けた方が良い。
今のままでは、いつクラブが破綻するか分からない状況です。まあ、イギリスは毎年どこかが破綻しているから、大きなことは言えないけどね(笑)」