「センタリングを上げられた時にちょっと嫌な雰囲気が出たりする回数を減らしたい」
1月8日にサンシーロでのACミラン入団会見に臨み、12日のセリエA第19節・サッスオーロ戦で新天地デビューを果たして以来、本田圭佑はコッパ・イタリア5回戦・スペツィア戦を含めて公式戦8試合に出場している。
が、公の場で口を開いたのは1月19日の第20節・ヴェローナ戦のテレビインタビューくらい。ミックスゾーンを無言で通り過ぎる彼の姿は今やイタリアでの定番になりつつある。こうした本田のクールな振る舞いが、現地メディアの批判をより助長していると見る向きもあるようだ。
その本田が、2014年W杯イヤー最初の日本代表戦だった3月5日のニュージーランド戦の後、久々に報道陣の前で口を開いた。
「ここでいいことを話す必要はないと思っています。2失点目とか、シンプルにカウンターを仕掛けてくる相手に対しての対策、センタリングを上げられた時にちょっと嫌な雰囲気が出たりする回数を減らしたいなとか、そういうことを考えています。
そのへんに1人ひとりの選手がフォーカスすれば、チームとしても対応はできたかもしれない。2失点目なんかファウル気味に押されているけど、あれで取られたら1点になってしまう。それだけいいプレッシャーをかけても、あそこで行かれると、それで試合に負けてしまうこともある。その確率を下げる作業が1人ひとり必要なんじゃないかと思いますね。
攻撃面に関しては正直、ここまでいろんな選手が出られる状況を想定してなかった。僕はベラルーシ戦みたいに前半引き分ける(点がとれない)ようなことがあれば、負ける可能性もある相手やと思っていたから。
そういう意識で入ったことが逆によかったかもしれないですね。ベラルーシくらい固めてきたらどうかなって悩みながら入ったくらいなんで。結果的にそんなに固めてこなかったですけど」