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元マンU主将キーン、古巣を猛烈批判も監督は擁護「モイーズは質の低い選手たちにショックを受けている」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Marc Morris / Kaz Photography

「危機感が全く無い。何人かの選手には必死さが無い」

 試合をライブで放映したITVの解説者、元ユナイテッド主将で現アイルランド代表助監督のロイ・キーン氏は、06年から自身の後釜としてユナイテッドのセントラルMFでプレーするイングランド代表MFマイケル・キャリックを痛烈に批判するとともに、以下のように試合を分析した。

<ITV解説者>

――ロイ・キーン氏(元ユナイテッドMF/アイルランド代表)

「キャリックのインタビューは彼のプレーのように単調だった。彼はもっと切迫したチーム状況を語るべきだ。彼の意見はユナイテッドの単調なパフォーマンスに反映していたし、危機感が全く無い。

 ユナイテッドの選手たちは、『次の試合、次の試合』と言い続けている。何人かの選手たちには次の試合はないというのが現実だ。

 ルーニーは試合前、責任は選手たちにあると言っていた。監督がモイーズだろうがファーガソンだろうが関係ない。選手たちが責任を取らなければならない。1人か2人の選手のレベルが低いが、それは彼らのせいではない。彼らは選ばれれば全力を尽くすが、何人かの選手には必死さが無い。

 誰もこのような結果は予想していなかったと思うし、ユナイテッドの調子は最後まで上向かなかった。オリンピアコスは非常に良かったし、技術的にもユナイテッドを上回っていた。

 ユナイテッドには新しい監督や理念といった問題点がいくつかある。彼らは過去2年間、選手補強に失敗してきた。今日の試合でプレーしていた何人かの選手にはユナイテッドに見合う質が無い。自信喪失もそうだし、不振の理由はそれらの要因が絡み合っていることだ」

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