「いまは女性ファンがカギだよねえ」
『フットボールサミット』の取材で新潟へ行ってきた。
唐突だが、まずはディエゴ・フォルランの話をしてみたい。岡山戦の35メートルループ、すごかった。本物だ。しかも人を呼べる。ネットで動画を確認したのだが、このときグラウンドを取り囲む観衆の多さもすごかった。大盛況である。今年のセレッソの動員も盤石そうである。
この呼び方にやや抵抗があるのであまり使いたくないのだが、あえて使うと、あのなかにセレ女さんたちはどれくらいいたのだろうか、とふと思う。フォルランは新たな女性ファンも獲得してしまうのだろうか、と。なんせワールドカップのMVP&得点王である。
僕の身近にものすごく企画力も営業力もある女性がいる。彼女が、「男性が女性にサッカーに行こうって言っても『勝手に行ってきなよ』となるだけだけど、女性の場合は『行くよ!』といって男性を引っ張ってくるのよ。購買力は断然女性のほうが上。いかに女性の心をつかめるかが商売の鉄則よ」と熱弁していた。
これと似たようなことをアルビレックス新潟の田村社長と山本営業部長が話されていたのだ。いまは女性ファンがカギだよねえ、と。
そんなわけで新潟である。
実際、新潟は昨季レディースシートなるものを導入している。プロ野球の読売ジャイアンツを参考にしたそうだ。女性だけが集まるブロックを設けたそうだが、チケットの特典として、席にブランケットが用意され、選手と触れ合える時間があり、スイーツの引換券がついている。昨季の最後に50組募集したところ、初回が49組、2回目が完売という結果。好評ならばシーズンチケットに格上げされる可能性もあるそうだ。